中国の武術のひとつです。
健康を前提に作られた武術であり、陰陽思想が融合して生まれた健康法です。
太極拳を身に着けることは、一生健康でいる宝を持っていることと同じだといわれています。
ハーバード大学医学部のホームページには、太極拳の医療効果として「medication in motion =動く医薬」と紹介されています。また、医療制度改革の一環として平成14年に制定された、健康増進法が、健康維持と現代病予防のためにどの運動がいいか示したのは、ウォーキングと、スポーツのなかで唯一選ばれていたのが太極拳でした。ゆっくりした動きは、意識的に身体全体を動かしすことで、身体バランスを整えつつ全体を鍛え、血行を良くします。内臓もマッサージする効果があるので、内臓の状態も活発に、良い状態に改善します。神経難病のリハビリにも活用するための研究もすすめられています。
太極拳がうまれたのは今から300年以上前。
中国の歴史の中では新しいように思われるかもしれませんが、太極拳の動きの原理は紀元前400~600年頃の著名な思想家である老子、荘子、孔子、孫子の影響を受けていて、陰陽哲学などが色濃く反映されているため、他の体操やスポーツより奥が深く哲学拳ともいわれています。
心肺能力の向上・高血圧、糖尿病、肝臓病、肥満の改善・柔軟性、
バランス感覚、体幹筋力の向上・精神安定作用・転倒予防・認知症予防など